上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
詰まるところ外道の大将が
何時の間にか父親なんかになってしまっていて
さて、どうしようか。 っていう短文(説明した

王翬→兄弟





咄嗟に男は女を
「殺さなければ」
と思った
何か恐ろしいものに絡め取られて
死ぬ
と思ったからだ

長編AA「恐怖もの」より一節



それは
大切な者ほど何時か自分の命取りとなると
そう云うことなのだろう。


子供を拾った
もう数えて十年前になる
奇妙な眼をした少年とその腕に抱えられた幼児

確かに家の事をさせただろう、自分の屋敷に住まわせもした
気紛れに頭を撫でた事もあっただろう
本当ならば 近くに小屋でも造らせて其処に放り込んでも良かったのに
それをしなかったのは気紛れか、この屋敷が広過ぎたかのどちらかだ
独りで生きる自分を
孤独な男と
周囲が囀っても気に留めぬ位の気概はあっただろう
だがそれをしなかった

私はあの子供等を大事などと思った事は一度もない
そう思うべきでも
そう扱うべきでもないことは解っていた

何時からどの時代から此処が外道等と不名誉な絹を被されていたかは知らぬ
だが自分の産れて生きた今まで変らず確かにそうであった
自分はそこで強くならねばならなかったし、全て蹴り落としそう為った。

それが間違いだったとは思わない
それが全てであった。自分の全てを否定する人間なぞ居ないだろう。
間違いがあるとするならそれは

何時か子供を拾った事自分の傍に置いたこと

私は二人を愛して等いない。
本当に一度足りとも、愛して等いなかった。
それでも二人は私に従うだろう
それは力で捩じ伏せた忠誠か恐怖による心の支配か

「十年、」

そうであったならどれ程良かったか
もはや事は、そんな単純な物ではなくなってしまった。

あの時の間違いが
得体の知れない恐ろしい何かに私の命は絡め取られ死んだのか

(愛していない愛するべきでもない)
うわ言をいくら繰り返しても

「十年だ。」

情が 移るには十分過ぎる
---------------------------------

出遭いを
悔んだ処でもう遅い

あの日が、幸福な終りだった。

###
スポンサーサイト
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
TweetsWind
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。